夢を求めて
初めてプールサイドに恵理子が水着姿を見せた時、誰もが”泳げない”っと思った

水泳をするには華奢すぎる身体、そして筋肉のなさ・・・

水泳をしていたと疑う余地もないくらい、その身体は運動には絶対不向きに見えた


しかし恵理子は華麗に飛び込むと整ったフォームで泳いだ

プールサイドの部員の驚きをよそに、小柳はそんな恵理子の泳ぎが本物だと確信した

軽く流すように200メートルほど泳ぎ、壁に寄り掛かってゴーグルを外した恵理子に、小柳はスタート台の上から話しかけた
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