夢を求めて
暫くして出てきた村井は白衣を脱いでいた

村井「院内のレストランかドライブ、どっちがいい?」

車のキーをリコの前にちらつかせて話す村井の顔は医者の顔じゃない

そんな村井に、それまで沈んで無表情だったリコの口元が緩む

村井「やっと笑ったな。」

その言葉にリコの心の中の糸が弾けた

リコの目に涙がたまる

そんなリコを村井はソッと胸に抱き寄せる

村井「ドライブにするか?!」

リコは村井の胸の中で小さく首を縦に振った
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