夢を求めて
振り返ると小柳が悪戯顔を見せていた

「ビックリした?1人で黄昏か?似合わねぇぞ(笑)」
「そんなんじゃありません」

驚かされた挙句、からかわれたリコは膨れた顔で返すと、小柳は真面目な顔を向けた

「飯、行かないのか?」
「食欲ないんで」

「夏バテか?」
「そんなことないです」

「あんだけ泳いで飯食わねぇと倒れるぞ」
「寮に戻ったら何か食べるようにします」

「そぉか・・・」

納得のいかない返答に小柳は不信感を抱きながらも問い詰めることはせず返した
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