ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「だから、俺…忘れられないし、忘れてはいけないんだ、アイツのこと」
「………っ」
すぐ近くですすり泣く声が聞こえた。
「明日さ、鈴原に会いにいってくれないか?…俺と一緒に…」
「……それって……お墓…?」
「いや…アイツは生きてる。軽い記憶障害があるみたいで俺にフラれたこととかは覚えてないみたいなんだけどさ」
「そう…なんだ」
「紹介したいからさ、お前のこと。俺の彼女だって…」
「……いいの?…私が行っても…」
「あぁ。アイツにも彼女できたなら紹介しろって言われてっから」
「…うん…じゃあ…行く」