しゃぼん玉
覚える量の多さに圧倒しながらも


みんな親切に教えてくれるので不安はなかった。



もうすぐ上がりの時間だ…



そう思っていると、遅番で交代の人達が出勤してきた。



「おはようございます!相沢奈摘です!」


背の高い男の人だ。


(年は…同じ年ぐらいかな?)


「あっ初めまして~。
マナちゃんの友達やんなぁ?
俺、遅番やから一緒に入らんかもやけど、仲良くしてね~」


少しはにかんだ笑顔。

低い声。


笑うと八重歯が印象的で


少し長めの前髪から見え隠れする瞳が


何を映しているのか


気になった。



何を見ているのかな?

勇くんの第一印象は

そんな不思議な感情だった。
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