恋をはじめます。
当日



「んっ…」

もう朝かぁ、夕べ眠れなかったしなぁー…

って

「んン!?」


「ぴっ…ぴぎゃぁあああ!!!!」


時計を見ると、もう9時。

約束の時間は10時で、駅まで30分かかる☆

「ってことはぁ~…」

うわぁ~ん!! 間に合わないぃ~!!!


「め゛っめぐびぢゃ~ん…グスッ」

「どしたの!?」

「ど…しよっ 間に合わないよぉぉ~…ッ…」

「なにが?」

「デッ…デートォ…グスッ」

めぐみちゃんに泣きつく。

「え!? 何時に約束してるの?」

「…10時」

「げっ!!」

もう無理ぃぃー…

「よし! なんとかするっきゃない!!」

めぐみちゃん…優しい!!

「めぐみぢゃっ…大ズキぃー!!!!」

「はいはい♪」

「早く支度しなっ」

「ふぁい!」

それから、めぐみちゃんと私は大慌てで準備。

急いで あのコーデの服を着る。

「さくらっ! コテ準備OK♪」

「はぁーぃっ!!」

「巻いてる間に化粧したら? 時間短縮だよ♪」

そっか!

さすがめぐみちゃん、頭良い♪

「ん!」

私が化粧をしている間、めぐみちゃんは一生懸命巻いてくれた。

「できたぁ~!」

「こっちも巻き終わったよっ」

私がやった時とは正反対。綺麗に巻かれた髪。

「すごぉーい…」

思わず呆気にとられる。

「送ってくよ」

「ほんと!? ありがと!!」

「ん♪」

やっぱりめぐみちゃんは、自慢のお姉ちゃん。

大好きな大好きな、私のお姉ちゃん。






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