涙の枯れる頃


「…ベットに……行かな…きゃ・・」
私は重い体を無理やり起こして、ふらついてる足取りで、ベットルームに向かった

……けど。
もう無理。

一一一ドンッ

私は廊下に倒れた。
床の冷たさが、ヒンヤリくる。

体が重くて、足が進まない。
頭も痛くなり、体中が熱くなってきた


私はゆっくりと目を閉じた。





――――――――――

「……ん…」
……温かい。

アレ? 視界が…真黒。

何で?

甘い香りが漂って来て……。

あ…。
日向に抱きしめられてるんだ。
……日向、帰ってきたんだ。

でも何で?

「…ん…起きたか?」
「……うん」
「…ハァ。
ベットで寝ろって書いたろ?読まなかったのか?」

……読みました。

「髪も乾かさないで…。廊下で寝るなよ」


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