涙の枯れる頃


……ごめんなさい。

「…中々寝つけなくて…」
「…テレビは?」
「……見たけど、楽しくなくて…」
日向は本日2回目のため息をついた

「……ごめんなさぃ」
私がシュンとなってると、日向がゆっくりと抱きよせた

「……昨日は悪かった。急に電話が来て。ちゃんとベットで寝ろよ。心配させんな」
上から振ってくる言葉に胸が疼く。

日向は私をゆっくりと放し、口角をあげた

……何でだろう。
一瞬、胸がキュ――っとなって苦しくなった

私…。 病気かな?

「よし、朝ごはん食べるぞ」
「……うん」
私は日向に手を引かれ、昨日のディナー室へと向かった

私を昨日の場所に座らせた。

「…まだ頭痛いか?」
「…ううん。大丈夫」
「…今日は、学校どうする?」

…学校。
また、あの女達がいる所に?

…また、あんな事されるの?

イヤだよ。

「…俺達と一緒に倉庫行くか?」
「え…?いい…の?」
「ああ。んじゃ、早く飯食べろ」
「うん」
私達は、ご飯を終えると、日向から服を借りて、倉庫に向かった
日向の家は、倉庫からかなり近かった。


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