ラスト・ゲーム番外編
「…残してこうね」
「なに?」
「写真。…来年も、再来年も…ずぅっと」
─刻まれていく想い。
それはきっと心のシャッター。
目まぐるしく流れて、色褪せていく景色の中。
一瞬の輝きを。
「今」を。
閉じ込めて、たまに思い出して、そして笑いあえたら。
「…うん、約束」
風に運ばれた夕方の匂い。眩しすぎる窓の外に目を細めて、ゆっくりと麻子の手を握った。
─1ヶ月後、送られてきた一通の封筒。
そこに入れられた一枚の写真。俺たちの額は入りきらずにちょん切れていて、出来映えの悪さに思わず1人、吹き出してしまう。
それでも、並んだ二人は満面の笑みで飾られていた。
《END》


