MAIL

「昨日圭矢君と同じように仕事帰りの人が襲われてね、この男たちが昨日つかまって手口が似ていたからもしかしたら同一犯じゃないかと思ってね。やっぱりそうだったか…」

おじさんが調書を書きながら言った

しばらく色々きかれて

結局自分のマンションの前に着いた時はもう次の日付けになっていた

部屋の前に着くと私のカバンがおいてあった

「あっ」

見ると柴崎さんからの手紙も置いてあった

<忘れ物置いておきます。悪いけどカバン開けて貴重品は郵便ポストに入れたから。それからよかったじゃん。もう泣くなよ。元気でがんばれよ。あいつに言っといて次伊藤さんを泣かせたら殺す!>

そう書いてあった

それを見た圭矢がつぶやいた

「あいついい奴じゃん」

本当にいい人…

最後の最後まで柴崎さんらしい

本当にごめんね柴崎さん…

そう心の中でつぶやいて部屋に入った


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