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決心<圭矢>

真奈美が玄関に置いてあった手紙を読んで泣いた

その内容は<それからよかったじゃん。もう泣くなよ。元気でがんばれよ。>と書いてあった

やっぱり真奈美泣いたんだ…

その時そばにいてくれたのはあいつ…

「あいついいやつじゃん」

最後の文章はムカつくけどでも真奈美のための文章だ

真奈美が部屋の鍵を開けて中に入っていった

俺は玄関で立ち止まって入れなかった

「何してるの入って」

そういって引っ張られて中に入れられて座らされた

救急箱をごそごそと取り出して

傷という傷に消毒液をかけてバンソウコやら包帯を巻いていく

「もう乾いてるけど一応ここもしとくね」

そういって立てひざをついておでこにガーゼを張って包帯を巻いた

無性にいとおしくてそのまま抱きしめた

「まだ消毒し終えてない!」

そう言って振りほどかれた

「俺をミイラにするつもりやろ?」

「あっばれた(笑)」

そういって二人で久しぶりに笑った

「あっ」

と急に真奈美が叫んで俺のほっぺたをつねった

「イテッ」

じっと俺の目を見つめて真奈美が言う

「どうして急にいなくなったの?」

そういって悲しそうな顔をした



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