一等星
********


はぁぁ…。
初日から忘れ物なんて私も休み明けでぼけてるのかなぁ…。
そんな事を考えながらハルカは下駄箱で靴を履き替えた。
誰もいない教室はがらんとしている。
今日は部活もないのでグラウンドも人一人見当たらない。校舎にも生徒は誰もいないようだ。

急いで階段を下りて、下駄箱に向かうと音楽室から音楽が聞こえてきた。


先生かな…?


なんとなく気になって音楽室の方に歩いていく。
だんだん音が大きくなる。
その音はピアノだという事がわかる。


 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪……


この曲、どこかで聴いたことあるな。


ハルカは口ずさむ。
♪♪♪♪♪♪♪♪…

これって…


鼓動が早くなる。


この曲…私のオルゴールと同じだ!


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪……


音楽室に続く廊下を歩く足が早足になる。


何でこの曲を弾いているの?

パパのオリジナルの私の曲…

誰?


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪…


ガラッ!!!


ハルカは勢いよく音楽室のドアを開けた。


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