君に出会えた奇跡


文句を言われ慣れてしまったあたし。
相手にするのも疲れるので
上手く流すようになった。

その態度が気に入らなかったのか
ついに手を出すようになった。

髪の毛を引っ張られ
殴る蹴るなんて当たり前。

最初は恐怖で何もできなかった。

人間って怖い。

手を上げられる事に
慣れてしまった。

反抗しても、さらにやられる。
なら反抗なんてしない。

そう決めた。

父は制服から出ないような
太ももの付け根や脇腹
背中、二の腕など
他人には気付かれない場所を
傷付けた。

周りにも話さず、周りも気付かず
ただ時間は過ぎていった。


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