私は先生のお嫁さん
勢いよくリビングのドアが開くと南くんのご両親が出てきた。

「元気だったか?南」

「久しぶりね。」

「なんで、ここにいるんだよ?

仕事は?

てかいつ帰ってきた?」

そっか。南くんの両親はずっとイギリスに行っていたんだっけ。

「さっき自家用飛行機で日本に着いたんだ。」

「ねぇ、千里ちゃん?」

「は、はい…!」

「そんな緊張しないで?

南のこと、よろしく頼んでいいかしら…?

南の、奥さんになってくれる?」


私が…南君の奥さん…

ずっと昔からの夢…………約束。

「なりたいです!
南くんのお嫁さん。

…こちらこそ、よろしくお願いします」

「本当にいいのか…?」

今度は心配そうに南くんまで聞いてきた。

「うん、私ずっと……南君が好きだったから。

そのかわり…
もう他の女の人とはいないでね…?」

「当たり前!

千里がいれば、あとはなにもいらない。

今日からお前は俺のものだ。」

「私が…南君の…///」

「そうだ、南。

お前どうする?
家の会社継ぐか?」

「俺はまだ、継がない。
俺は教師になる。

そして、千里が高校卒業したら、

会社でもなんでも継いでやるよ。」


たしか南くんの家は大きなコンピュータ関係の会社…。

南くん、先生になるんだ。
うん。合ってる。

だって私に勉強教えてくれていた時、凄くキラキラ輝いていたもん。

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