向こう。
「大丈夫だよ。
みんな悪い奴じゃないから。
そんなに身構えなくて平気だって。」

「う、うん…」

俺は舞瀬の背から少しだけ顔を出し、ゆっくりとみんなを見上げた。

「あの…俺、人と話すの上手くないけど…よ、よろしく。」

こんな大勢の人に、話しをすることが恥ずかしくて、顔が赤くなってしまった。

俺をじっと見ていた人達の様子が変わった。
顔を赤くしていたり、目を逸らしていたりしている。
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