向こう。
「凪、また…」

「えっ?」

中森が言っていた、フェロモンとかいうやつか?

「無意識だから余計に厄介だな…治しようがねぇよ。」

「ご、ごめん…」

自分でどうにかしようにも、何がいけないのかさえ分からないから、手の打ちようがない。
俺は俯いて謝った。

「ま、そのうちなんとかなるさ。」

「うん…」

だと良いんだが。
俺はただ祈ることしか出来なかった。
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