不器用な君等の唄へ


「「ハァ!?」」

恐ろしい形相で流星と紘波は立ち上がった。

「なんで急遽一学年2人になるの!?」

「吹奏楽の人数が多いとの事で提案がありまして…。」

部活動対抗リレーの人数が変わった。

運動部は元から一学年2人なのだけど、文化部は1人。

けど時間と吹奏楽からの提案により、人数が増えた。

只今1年生がいないフラオブは…

「危機だな。ただでさえ危機なのに。」

流星は溜め息を吐いた。

「危機?」

「居ない学年はその学年より下の奴が代走すんだよ。
去年は3年が居なかったから、2年の佐々木が代走したみたいに。」



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