いのちの歌。


次の日。

私は今日も歌い続けている。

ガチャ。

扉の開く音。

私は振り向く。

「よぉ。」

死神だ。

「何の用ですか?」

「…いやぁ~…お前が寂しがってると思ってな。」

寂しい…?

「寂しいって何ですか?」

「はっ!?いや…えっとですね…うーん…よく考えれば何なんだろうな。」

「……??」

「あの、あれだよ!あれ!えっと…一人だとヤダとか?そういうことかな?」

だって最初から一人じゃない。

そんな感情あるわけない。

「そんな感情、私には持ち合わせておりません。」

持ってない。いらない感情。

「で~す~よ~ね~…じ、じゃあ、約束を守りに来た!」

「昨日したアレですか?」

「そうそう!それそれ!」

「あれは貴方が勝手にしたもの。私は了承した覚えはありません。それは約束が成立してないということです。すなわち…「あー!わかったよ!どーせおれが来たかっただけなんですぅ。」」

拗ねた。

この人…表情がコロコロ変わるな…

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