Wissenschaft vs. die Magie
あの時。

私のグラヴィティコントローラーの発生させた重力と、ルドルフの重力魔法の衝突により、空間に歪みが発生した。

不自然な歪みは空間を裂き、いわゆる異世界への入り口を開いてしまう。

正規の手順を踏み、高度で緻密な計算の末に異世界へと干渉する時空転移装置と違い、重力の衝突によって発生してしまった入り口は、制御などできる筈もない。

どのくらい先の時間なのか、どのくらい距離の離れた場所なのか。

それらが全く計り知れない場所へと放り出されてしまう。

未来か過去か、同じ惑星なのか否か、そもそも人間の住める世界なのかどうか。

何もかもが未知の世界へと投げ出されてしまう。

それはいわば『時空の遭難者』。

タイムスリップよりもタチが悪い状況に、私達は陥ってしまっていた。

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