王子様のつくりかた





*----------*



あれから3時間経ったけど、一向にあたしの携帯は鳴る様子もなく。



「じゃぁ、絶対明日見せてね!」



「う、うんわかった!」



「イイ男に育てておいてね」



「いや、1日じゃ無理だって!!」



「それじゃぁ、ばいばい!」



「また明日」



「じゃ、明日ね~!」



・・・・・・・・と二人も帰る時間となり。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



あたし、やっぱり詐欺に遭ったんだろうか・・・・・・



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



寂しく部屋で携帯を眺めるあたし。



一人でいると、悪い風にばっかり考えちゃうな・・・・・



ま、一人暮らしだし仕方ないか。





ピーンポーン・・・・・・・・・・





ん?誰か来た?





ピーンポーン・・・・・・・・・・





「はーい!今行きますッ!!」



宅配便か何かかな?



それとも花音か麗が忘れものでもしたのかな?





ガチャ。





玄関のドアを開けると、そこにはー・・・・・・・・・・・・・・・・




< 9 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop