境界牲人格障害〜BPD〜

カウンセリングが大詰めを迎えた。


いよいよ今日、入院していた頃の担当医師から結果を告げられる。


基本的に心理臨床士は、結果を自分から口にしてはイケないらしい。


まどろっこしいが、私はカウンセリングの先生に結果を聞いたら戻って来るように言われ、診察に向かった。


きっと、暴力、大声にこれだけ敏感なんだ、外傷性ストレス障害なんだ。


私が自分で調べ尽くした限りの、自分が当てはまる病名だった。


外傷性ストレス障害なら、ちゃんとカウンセリングを続けて行けば治る。


そして私は診察室に呼ばれた。


「今日まで良く頑張りましたね。

でもこれからが戦いですよ?

あなたの病名は、人格障害です。」


何それ?


聞いた事も、そうだとすら思った事の無い病名だった。

「ちなみに、どんな?」

こう聞くのが精一杯だった。

「あなたは、境界性人格障害です。

人格の問題だから、治る事は一生ありません。」


目の前が真っ暗になった。
一生治らないって何?


何をこの先生は、淡々としゃべってるの?


「カウンセリングの先生が待ってますよ?」


そうだ。


何でこんな病名なんだか、詳しく聞かなくてはイケない。


私はカウンセリング室にすっ飛んで行った。



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