奈良の都の妖しい話
「うっ…っ…黒矢…本当は…本当は…。」

「姫…それでは…三年後に…貴女の御子が生まれる頃に、一度戻ります。」

「本当!?…それじゃあ、また会えるのね…!」

「はい。…それでは…その時まで…どうか…」

「ええ…。」

二人はどちらからともなく口付けを交わした…

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