奈良の都の妖しい話
「……藍鈴さん、ありがとう。」

「いーえ。…ねえ、姫。…三年後、少し覚悟していてね…。」

「あ…」

「たとえ、もっても子が生まれて一年だから…。」

「ええ…。」

「まあ、貴女がそうなってしまうとは限らないけど…ごめんなさい、紫遙に代わって謝るわ。」

「そんな…これは定めだったのよ…。」

「強いわね。…もし、貴女に妖怪の血があれば…」

(ああ…そうだ…私がもし黒矢と同じだったら…私と黒矢は………今さらどうにもならないけど…。)

< 115 / 291 >

この作品をシェア

pagetop