奈良の都の妖しい話

悪夢の旅路

「…田舎の軍勢だからって…侮ってはいけないようだな…。…美羽子、白華を探して…逃げろ。」

「あなたは…!?」

「大丈夫だ。……早く…。」

「何が大丈夫だ、黒矢。」

頭上から声がしたかと思うと、白華が妖怪の姿で飛び降りてきた。
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