奈良の都の妖しい話
「そうね…。いつか行けたら良いわね…。」

「ああ…。」

優しい風がそよそよと吹いた。

「…なあ美羽子。」

「ん?」

「……いや、何でもない…。」

「え?何よ、気になるじゃない。」

「大したことじゃないから…。」
< 286 / 291 >

この作品をシェア

pagetop