愛しキは死とそノ唇ト




「───ね、お翅!」

ハッ・・・


「す、すんまへんなあ。明里姉さん」

「ほら、もうじきやで。
 ───今日は、誰やろなあ」


紅を差して

明里姉さんは微笑んだ



───今日はきっと山南さん



其の言葉を、私は飲み込んで

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