たいせつなもの
プロローグ
性別、年代、職業、国籍問わず色んな人が集まり、
ぼんやりとした照明もいやらしくもなく、
とってもオシャレなバー。




前は夜の街に詳しいYちゃんに案内してもらったんだけど、


今日は思いきって一人で行ってみる。




ずっと憧れてた。
こうやって「大人」やってみるの。


ぶかぶかのハイヒールを履いて
思いきってお店のドアを開けた。



こういうの慣れてるよ、というそぶりでカウンターに座った。



そこで
なんだか異様な雰囲気を醸し出す男性に出会った。


見た目は少年の様で、
なのに一人で居るのが似合ってるというか…
とにかくバーが似合ってた。





私とは違うその雰囲気に
思えばあの頃から意識していたのかもしれない。




近づきたいって
思ってしまったんよ。
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