リア充な彼と非リアな私。
始まり。
今日も、いつもとそう変りの無い1日が始まる。

いつもと違うのは、今日は高校の入学式ということだけ。

とは言っても、中学校と全く変わらない学校生活になる事は間違いない。
それを、私が望んでいるから。
私は、自分を変える気など全く無い。


『地味に生きる』


そう誓った日から、私はずっとこのまま。
変化の無い毎日を過ごしている。
これからも、きっとこんな毎日を繰り返して、いつの間にか人生は終わって行くのだろう。


つまらない人生。


そう思われても、別にいい。
楽しい人生を追い求めて傷つくのにもう疲れた。
だから、私は変化を望まないしつまらない人生でも別にいいと思ってる。



そう思っていたのに、あなたはまた私の前に現れた。
久しぶりに見たあなたは眩し過ぎて。
昔は近かった距離が、今は物凄く離れていた。
それは、きっとあなたが変わったんじゃなく私が変わったから。



お願いだから、もう私の事は放っておいて・・・。



そう願っても、あなたはどんどん私の中に入り込んでくる。
ねぇ、もう嫌なの。
傷つきたくないの。

「もう、あの頃には戻れないんだよ。」
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