君・恋・スマイル~初恋~
「ね、試合・・・どうなったの?」

「・・・・。」

なんで何も言わないの。

だってそれって・・・

「負けたんだ・・・。私のせいだね。」

「真衣のせいじゃねーよ・・・。」

「・・・っ」

やっぱり私のせいだよ。

女バスのみんな、ごめん・・・。

目にじわりと涙がたまる。

やだ、優真の前で泣きたくないよ。

「優真ー?」

その、かわいらしい声に、胸がどきんと高鳴って・・・彼女と、思音と目が合った。

思音は気まずそうに目を伏せて・・・。

「・・・り、凜くんが呼んでるっ」

走っていってしまった。

・・・優真、行っちゃうのかな。

やだ。やだよ、いかないで・・・!
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