夢を正夢にする夢


土砂降り外を眺める。

授業も終わりに差し掛かっていた。

ね、眠いわ・・・

雨の日って、どうしてこう眠いのかしらねぇ…



ブルブルブル・・・



微かに、机の中で携帯が震えた。

どこかからメールが来たのかなぁ。

先生に見付からないように、コソリと机の中に手を伸ばす私。



『雨に濡れる事。性的イメージが溢れ出してきています』


ゴンっ!!!

ガコガコ!!!


響加ったら、わざわざ授業中に、メールで何をやってるんだか・・・

思わず、携帯を机の中で色々ぶつけちゃったじゃないのさ!!!!w

響加は、私の斜め前の席に居る。


今の音に気がついたのか、チラッと私の方を見た。


「えーーーでは…線香さん。明日一番に当てるので、今の問題、必ず間違わないように解いておくように!」


いやん。

こっちを見ていたのは、響加だけでなく、先生もだったのねん・・・

がっくし。

ま、あれほど音を立てれば見るか・・・(苦笑)

あぁあ。

線香とは、私の事だ。

センカ ミサキ。

小さい頃は良かった。

この、苗字の意味を知らずにすんだのだもの。

ちなみに、全く、仏壇にともす、お線香の家系ではない!!

断じてない!!

あったとしても、無いものは無い!!!!!

あぁ・・・辛かった。

名前の意味が解かりはじめた、漢字に強くなりはじめた、小学校高学年から中学校まで・・・

あ、思い出すのは止めておこう。

お線香センコウってさ・・・

あ、止めておこうって言ったそばから、思い出してる私ってば、・・・

なぃーーーぶ。



響加が羨ましいな~

音田 響加・・・音が響くって、何だか素敵じゃない?

線香 岬より全然・・・(演歌かっ)

ま、私が嫌がる同様、何故か、響加も嫌がるけどさ・・・



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