夢を正夢にする夢
「そしてね・・・何故、私がこれほどまでに早い情報を得たかというと・・・。質問をされたのよ。・・・割れた窓・・・表面から、斜め5度~15度の位置・・・そこから、弾丸が打ち込まれた可能性が・・・あるらしいわ。・・・つまり、・・・」

響加の目が、マヂだ。

「窓は、真ん中辺りの、ちょうど人気がない所だったでしょ? そこから、5度~15度の位置って・・・つまりは、窓際に居た人・・・」

やだ・・・

心臓の音が、止まない。

窓際に居た人って・・・

窓際に居た人って・・・

私は、思わず腰を浮かせて響加に詰め寄ってしまった。



「あたしらーーーーーーーー!!!!!????!!!!????」


叫んでしまった。

何だか、周りから視線を感じるけど、今はそんな事、どうでもいい。

なんだか、血圧もあがって・・・

目の前が回ってきちゃった・・・


響加の目を見てるはずなのに、焦点が合わない。


「そう、私たちと・・・その近く・・・それと・・・」


それと、何??

何なの???

もう、何だかパニック状態で、よく頭が働かない。

冷静に・・

冷静に・・・

息を・・・大きくすって・・・

吐いて・・・

吐いて・・・



窓際に居た人・・・

後ろで・・

束になっていた・・・



「・・・・・」





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