夢を正夢にする夢

「何やってるんだ? おまいら・・・」

悩んでいる私たちの背後から、忍び寄る大きな影。



おまいだよ!!

おまいのせいで悩んでいるんだよ!!!

火野上が、現れた・・・


「来たわね・・・元容疑者・・・・・・」

響、きょ、響加?????

目つきが違うわ!!!


普段見れることの無い、響加の本気で人を睨みつけるこの目を見て、どきどきしてくる私。

「・・・・」

流石の火野上も、言葉が出ないみたい。

「さぁっ」

「・・・・・・」

「さぁ・・・火野上君? 説明、していただきましょうかしら・・・」

ガタっ

席から立ち上がり、響加は火野上に詰め寄った。

「アマツバメが窓を割った犯人だって、気がついていたの??」

「アマツバメ? っんなワケないじゃん。だって、あれ、俺が持ってきた」

火野上は、響加の隣の席の机に座ると、脚と腕を組んだ。

時が止まる、私と響加・・・





「酷い!!!!! なにかわからないけど・・・わざわざアマツバメを殺したの!!!」

思わず叫んだのは私。

だって、響加の話だと、アマツバメは首が折れていたって・・・

この・・・

人でなし!!!

酷い!!!!


「み、岬っちゃん。シーーーー」


ん?

「響加? だって・・・」

「いいから落ち着きなさい岬っちゃん。誰かに聞かれたらどうするの? 私たちまで変な目で見られたらどうするのよ?」

「・・・そ、そうか・・・」

は、反省。






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