夢を正夢にする夢

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ~~~~」

な、なによ!!!!

この、いかにもっていうか、ワザとらしい長い長いため息はっ!!


「あのさぁ。いくら俺でも、飛んでるやつ捕まえられると思うかぁ? おまいの頭ほど、軽かないんだぜ? 俺の体重は・・」

し、失礼ね!!!

何よっ! こんなハイレベルな屈辱・・・

腹が立つわね・・・

「じゃあ、ツバメを家で飼っているのかしら・・・」

私が1人で頭に血が上っていると、響加は冷静にそう言葉を返した。

やはり・・・

流石だわ響加っ

ほら、あの火野上だって・・・

無言で頭をかいている!!


「おまいらさぁ・・・俺の家に来てみるか?」

「なっ!! ヤダに決まってるじゃんかねぇ? 響加?」

即答する私。

響加に同意を求めてみた所、響加は、うなずいてくれた。


「ぅう~ん・・・」

火野上が、頭を触る・・・

そして、チラッと私を見ながら、こう言ったんだ。





「俺、今・・・楠木 実の家に居るんだけど??」



「えっえっ本当にぃぃっ??」

あ、ダメ・・・

ダメだと思うながら、目が輝いてしまう自分がいるわ・・・

あぁ・・そんなぁっ

思わず、響加を見る私・・・

「わ、解かったわ岬っちゃん。いぃえ、解かっているわ岬っちゃん。私は平気よ。この謎を解き明かしたくてうずうずしているのよ。私は・・・」

「謎・・・ねぇ・・・まぁ、ここで話しするよりかは、数段安全だとは思うぜ。込み入った話もあるし・・・」



楠木の家行き決定ね!!!!

な、何だ・・・そんなに、見た目ほど、悪くないのかなぁ??

火野上って・・・

って、そんな事思う私ってば、本当にいい加減だわ・・・

ちょっと反省・・・


で、でも。

火野上・・・

よく、私が楠木に食いついてくるって気がついたわね・・・

まだ、学校に来て、2,3日しかたっていないのに・・・











< 50 / 93 >

この作品をシェア

pagetop