【完】先輩◆同級生《隣の席の不思議な王子》
「私のこと、信用出来ない…?」



「違う!…でも、話すの、思い出す、怖い。みーに、嫌われる…怖い。」



こんなに弱々しいキヨちゃんは初めて見るから、正直私も戸惑っている。



私は熱で少し熱いキヨちゃんの頭をそっと撫でる。



いつもキヨちゃんが私にするみたいに、ポンポン、と私の優しさを送った。



「嫌いになんて、なれないよ。私はキヨちゃんが実は火星人ですって言ったって、嫌いになんかならないよ。キヨちゃんは、私が火星人だったら嫌いになる?」



こんな時にこんなこと言うなんて馬鹿だ、私。



だけど、ホントにそう思ったから。だから言ったんだ。
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