あの頃にまた…

一週間

寛鍛はゆっくりと目を開いた。

いつの間にか部屋が明るくなっている。

ぼ～っとしながら時計を見ていると………

既に七時五十分だ。

寛鍛「や～っばい！もろ遅刻だ！」

寛鍛はもの凄い勢いで着替え始めた。

学校は八時十五分までに登校しなくてはならない。
急いで一階に降りると、姉も妹ももういなく、すっかりと静まりかえっていた―――。

急いでキッチンに向かい勢い良く冷蔵庫を開けた。

…中は全然食べ物が入ってない。…

「何もはいってねー！」
つい声を出してしまうほど。

寛鍛は仕方なく、そのまま玄関に向かい、靴をはいて、鍵を締めて、学校へ向かい、走っていった。

寛鍛はいつもの通学路を勢いよく走りぬけてく。
サブバックが上下に揺れている。

走り続けて五分の所の信号待ちで、横から息をきらしながら輝が走ってきた。

寛鍛「あっ！輝！？お前まで遅刻したの！？だせ～な。」
寛鍛は少し笑いながら輝に話しかけた。

輝「あれっ！？ハヤも遅刻か！？」

その後二人は声を揃えて「やっぱ似てるな！！」と声を揃えていった。
その瞬間、信号が青になった。
二人は勢い良くまた走り出す。