その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~
そう考えてると自然に涙が溢れてきた。
「お、おい?!何で泣く~?!」
やめて・・・そんな声出さないで・・・また好きが止まらないじゃん。
「繭?どした?」
そんな友達の声も聞こえない。
「おい??なしたの~?!」
・・・・佐々木先生の声しか聞こえないよ・・・・。
意識するようになってから・・・先生のことばっかで・・・。
「繭がどうかしたか?!」
あっ・・・翔だ。
翔の声だけは・・・聞こえるんだ・・・。
翔?ただ・・・翔だけを見つめていたかったよ・・・。
でも、もう無理。
翔にもう恋の感情はないんだ。
私の恋の感情は、佐々木直人って・・・私の先生に移ったんだ。
移ってはいけない人に移っちゃった。
でも・・・翔に抱いていた恋とは何かが大きく違うんだ。
翔に抱いていた心はキュンキュンして毎日が楽しくて・・・翔といると、感激の涙しか出たことがなかったね。
でも・・・先生が好きって気付いて、心はズキズキして毎日悲しみの涙しか出なくて・・・。
こんなにも・・・違う恋ってあるの?
これって・・・失恋に近い感情?
先生に恋した私って・・・馬鹿?あほ?
もう・・・自分の気持ちがわかんないや。