その瞳に映して。~先生に恋した私の恋愛日記~


「先生私が繭の代わりに手伝うよ!」

「私が手伝うよ!」


やっぱりねぇ・・・こうなることは大体予想つくんだ。先生だって私と同じはず。

「悪い!繭にしか出来ないことだからっ!」

「えっ?」


私が驚きの声を出すと、先生はこっちを見て、ウィンクしたんだ。

この合図は・・・何??

私にはさっぱり解らなかったけど、何とか女子は諦めたみたい。


私はさっきのウィンクの意味が知りたくて、先生に問いかけた。

「先生?さっきのウィンクの意味は?」

そしたら、こんな答えが返ってきたんだ。

「ん?教えな~い!」

って・・・。

私は、先生のこんなドSなところが大好きで・・・意地悪なところが大好きで・・・愛しくてたまらないんだ。


そんなやり取りをしているうちに、先生の目的の場所に着いたみたい。


「はぁぁ?!何で相談室?!私先生に相談なんてねぇし!」

「オレがおまえにあるんだよ!」

「ほへぇ?」


何で先生が生徒に相談なんですか!?
全く、意味がわかりません・・・。


私達はそっと相談室のドアを開いて、中に入った。

「うわ~広いね!来たことないからわかんないや・・・」

「んじゃ、ここ座って!」


先生は早く相談したいのか、私を急かして席に座らせた。

「で?なんですか?先生が生徒に相談したいことって・・・」


私は嫌みったらしく先生に質問した。


そしたら・・・恥ずかしそうに先生はこう言ったんだ。

「ん・・・女子がオレに付きまとわないようにするには・・・どうすればいい?」

「・・・・・・」


私は答えることができなかった。

だって、どうして私にこんな質問するかわからなかったから。

私だって先生を好きな女子生徒の1人だよ?

それって・・・私を女子って見てないってこと?
< 23 / 35 >

この作品をシェア

pagetop