歴史の星空に飛び込んで
「あははっ」
沖田さんは私の首筋に顔を埋めると、耐え切れないとばかりに笑う。
「面白いなぁ君は」
「ひ、ひどいですよ!」
ドキドキする胸がばれないようにと思いながら、近過ぎる沖田さんを押して離そうと試みる。
「ドキドキし過ぎですよ」
「〜〜っ!んもう沖田さんの意地悪!」
「もっと意地悪したら、君どんな表情しますかね?」
「か、からかわないで下さい!」
やだやだドキドキが嫌過ぎるっ。
「沖田さん、いい加減彼女を困らすのはやめろ」
目をつぶったその時、静かな声が聞こえた。
「斎藤さん、こんばんはー」