歴史の星空に飛び込んで


江戸の試衛館の頃からだったなんて知らなくて私は何度も驚きの声を上げていた。



「そんな風に集まっていったんですね」

「そうそう、みんな引き寄せられちゃうんだよ近藤さんに」


凄いなぁ


「優しいですもんね」

「とっても強いしね」


天然理心流免許皆伝だそうな。よくわからないけど凄そう。

平助君は肩を竦めて笑った。


「誠の武士だから。だから誠の旗に集うんだ」

「誠?」

「あれ?知らない?隊旗の誠って書いた赤い旗」


コクリと頷く。

誠の旗?


「そうなんだ、玄関のところにあるからまた見てみてよ。カッコイイから」






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