歴史の星空に飛び込んで
「……それを言ってくれるなら、もっと頼りがいのある声で言ってくださいよ」
「え?はは」
***
土方に呼ばれて沖田は土方の自室を訪れた。
桃の話しだろう。
「沖田です」
「入れ」
障子の前で沖田は聞こえた土方の声に今まで無だった表情に明かりを差し
「失礼いたします」と部屋に入った。
「何ニヤニヤしてやがる」
卓上に肘を乗せてこちらを向いた土方
「別にニヤニヤなんてしてませんよー、酷いなー」
いつものように間延びした会話を繰り返すと、やっぱり土方はため息を落とした。