歴史の星空に飛び込んで


「お前がちゃんと未来に帰るか確かめるために、未来で待ってるよ」



何よそれ。
私は苦笑を浮かべて久坂さんに小指を差し出す。



「じゃあちゃんと待っててくださいね約束です」



久坂さんは驚いてそれから笑い小指を絡めた。





「嘘ついたら針千本のーます、指切っ……」


た、って、指離れないんです決、指離してくれないんですけど


困惑しつつ久坂さんを見ると、久坂さんの顔がぐいっと近付いてきて、



「なっ!」



キスされるかと思った。



「本当お前面白い。好きだよ。これ以上居たら一人の男としてお前をさらいたくなるから、振り返らずに逃げてくれる?」





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