歴史の星空に飛び込んで


気付いたらもう行った沖田さんを追っていた。


「おい、菅野!?」


土方さんの呼びかけも無視して私は廊下を走る。



「お、沖田さん!」


沖田さんは自室で羽織りを着ているところだった。

待って、
待って沖田さん


「どうしたんですそんなに慌てて」


なんで?なんでそんなに笑ってられるの……?



「山南さんは、どうなるんですか」

「見つけしだい私が屯所に連れ戻して、それからはわかりません」



なんで?

そんな風に沖田さんは笑うの……?



「いや、だ。いやです」

「隊命です。では行って来ます」





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