歴史の星空に飛び込んで


そんな幾松の肩をさすって桂は酒をぐいっと飲んだ。

未来から来た少女桃、
彼女はいったい何を知っているのか。


彼女から何かを聞いて笑顔を浮かべた最期の久坂。
その笑顔の意味はなんだったのか。



幕府の運命は……、

長州の運命は……、

日本の未来は……………、全て彼女が知っている。



この今の幕府の旗本新撰組

そこに彼女がいるということは、とても危険なことではないのか?



「やはり彼女を取り返さなければ」

「………桂先生…?」



彼女がもし未来のことを幕府に話しているとすれば

何もかもが無駄になる。





< 426 / 565 >

この作品をシェア

pagetop