歴史の星空に飛び込んで
沖田さんは私にこれからのことを聞いてきたりしなかった。
だから私は沖田さんを信じる。
それだけで十分なのに、私は沖田さんにいったい何を期待してたんだろう。
「ありがとうございます。沖田さん。私、とっても嬉しいです。
あ、そうだこの話しは内緒にしてくれませんか?」
お願いします、と頭を下げると、沖田さんは私をじっと見つめ頷いた。
「わかりました。秘密ですね」
「はい、秘密です。」
「だったら条件があります」
「…………え……?」
…条件……?
その響きがとてつもなく嫌。
だけど沖田さんはにこやかだった。