へたれだって恋・・・らしきもの・・・をすることもある、て話~ヘタコイ~
バスガイドさんが自己紹介したり注意事項をアナウンスしてる間も、バスの中はうるさかった。

ちょっと、うるさくて聞こえないよ!

なんてことは当然言えない。

「なに、真剣に聞いてんだよ」

って西野くんに言われるまで自分がバスガイドさんに集中してるのに気付かなかった。

「森川、あーゆーのがタイプかよ?」

タイプってなに?

なんか視線が痛い。

斜め後ろにミエちゃんがいた。

「おい、名前訊けよ」
そういう山嵜くんの声だけはなぜか聞こえる。

けど聞こえないふり。


< 148 / 212 >

この作品をシェア

pagetop