あなたの小説が 本になりますよ!
失業中の旦那のもうけ話②
「なあ、ユキ、、 おまえ、、 秋目なんだって?」
旦那が 急に血相を変えて 言った。

「あれ ばれてた、、、」 しょうがないや。
うそつくのも 嫌だし、 丁度ネタが切れてたんで、
こんなことで旦那とこじれて 小説1本 書ければいいかなと
思い切って 告白した。

「実は、、もう書き始めたのは 去年からなんだよ。
 だまってたほうが おもしろいかなって 、、、、
  ごめんね。だまってて。。。。」私が 言い終わる前に 
旦那の形相が見る見る青ざめて行った。

「おい、、なんだよ。 言ってくれりゃ いいのに。
  もう 本になってるっていうじゃん。
 それなのに 知らないで 紹介しちまったもんだから、
 オレの信用が がたオチだよ!」

話はこうだ。 先週 編集長に 私の小説を紹介したところ、
例の如く 一笑されたらしいのだ。 そして昨日 セミナーに
旦那もいたらしく、 私の講演を聴くと ともに
秋目=ユキ の 図式を その時 初めて 知らされて
唖然とした、、、ということなのだ。

? 何故  旦那が いたんだろう。
あの セミナーは しゅん さん から 依頼されたものだ。
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