サクラ咲ク
「危ないとこじゃったなぁ~」
真っ赤に染まったその場所に、その人はただ一人で立っていた。
「あんた……」
お梅さんが小さく呟いた。
「お梅が心配でなぁ!探しに着て正解じゃったわい!それより…」
その人の瞳が私を捕らえた。
「御主が、悠希とやらか?」
「…はい。お梅さんの旦那様…芹沢局長、ですか?」
恰幅の良い体型に、鋭く光る瞳。近藤さんとはまた違う威厳。
「いかにも。咄嗟にお梅を庇ったようじゃの…礼を言うぞ。」
そう言って芹沢局長は私に笑いかけた。
返り血が、なぜか皮肉に思えた。
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