白猫
「………」

女が狂気を振り撒きながら

笑っているのを

白猫は無言で見つめていた

「……白猫様」

白猫の傍らにいた少女が

心配そうに白猫に声をかけた

「……これからどう生きていくのか………それは、あやつが決めることだ」

「……はい」

白猫は踵を返して歩き出した

少女はそれについていく
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