─§温もりの虜§─
気付いた気持ち
ザザーン…ザザー…
千紗と悠斗は海を眺めていた
「友達と男か…」
「えっ…なんで…」
悠斗の突然の言葉に見透かされているのかと思ったが
「さっき電話があった…あいつらから」
駅に着いた時に鳴った悠斗の携帯
会話は聞こえなかったがまさか彼らだったとは思わずあたしは驚いた
「何を悩んでるのか知んねーけどちゃんと話せよ…じゃなきゃなんも解決しないぜ」
真っ直ぐ海を見ながら悠斗は言う
あたしは考えていたこの胸のもやもやは何なんだろう
親友に嘘をつかれたからか…
疎外感からなのか…