─§温もりの虜§─

あなた無しでは…

「小さい頃千紗ちゃんは亮が抱きつくと嬉しそうにしてたから」


昴はそう言ってニコリと微笑んだ


「くっそーなんでだよ信じらんねー」


洋輔はジタバタしていたが昴に肩をポンと叩かれ言われる


「諦めろ」


「イヤだー千紗考え直せ!ぜってぇ俺の方がいいから…なっ?」


「はぁー諦めの悪い奴だな…」


「何年思ってきたと思ってるんだよ…そんな簡単に諦めらんねーよ…」


洋輔は泣きそうな顔をして昴に言う


「千紗ちゃんの幸せが俺達の幸せだろ?違うのか!」


昴に言われ洋輔は俯いていた
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